レビュー
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観劇レビュー かなもりこうたさん

滋賀県 かなもりこうたさん
劇団宴夢のレビュー
壮大でロマンスに満ち溢れた物語でした。遠い遥かかなたには、我々の手は届かないけど存在する。序盤の数字ネタはよくわからんけど恐らく天文学的な数字を扱っているんだろうなー。ほぼ素舞台で役者のニュートラル的な演技を持つ肉体と照明や音響など舞台効果との組み合わせがそれぞれに合っていて、作品の雰囲気通りにキレイで世界観に浸れました。
おそらく劇中にあった教室であろう会話は銀河鉄道の夜の冒頭を思わせるような内容で、遠くなっていく教師の声が聞き耳を持っていない生徒を表現しているのが個人的に皮肉を感じたが同時にこども特有の純粋な何かを求める自由な姿勢も見ていてワクワクさせられた。
モチーフは壮大だけど、海の向こうにいる人へ手を振っている感じ。平和的で温かい気持ちにさせてくれるような作品でした。