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レビュー

ゆとりユーティリティへ参加団体からの感想・講評

 

 

右手にサメが乗り移る、それが、大スターというわけのわからない設定を最後まで突き通 す姿勢に感服しました。そんな突飛な設定でも最後まで面白く観ることができたのは、キャ ラクターの演じ分けがわかりやすく、見事な身体感覚の持ち主である俳優の熱量があった からだと思います。 

後半に行くにつれて、“物語“としてのシーンが多くなり”奇抜さ”という面でやや失速感が あったようにも思いますが、T シャツの汗のシミを見てそんなのどうでも良くなりました。 生で観てぇ〜!

■ポケット企画 サンペイリュウタ

 

とても面白かったです!それぞれのキャラクターがしっかりと描き分けられていて、お話も最後には胸が熱くなるような展開でワクワクしました。そして何より、キャラクターと お話を 1 人で演じ分け演じ切った役者さんの技量と気概に敬意を表します。声色・身体の 変化が非常に上手で、特に山田と鮫島の変化がすごかったです。本当に右手のサメが喋って るように錯覚してしまいました。個人的には全作品の中で最も好きな作品でした!ありが とうございました!

■東北連合 役者 飯塚文哉 

 

まず、さめくん(鮫島さん)かわいい……!演劇だからこそ出せる可愛さだなあとおもいました。そ こはかとない「おねがいマイメロディ」感。そして役者さんの切り替え、演じ分けがうますぎる…! 関西っぽいかわいいドタバタと良い意味でのコテコテ感が懐かしいなぁと思いつつニヤニヤ見て しまいました。(私も関西人なので)好きなセリフは「おれで傘も持つなよ!!」です。あと、投げつけられたカップがB系の照明(たぶん)で山田くんの涙に見えたり、想像力ふくらむ遊び心いっぱ いの演出が大好きでした……!そして、なんとも切ない……。 

とにかくさめくんがほしいです!!さめくんください!

■ごじゃりまる。 脚本演出担当

 

作品のクオリティが全団体を通して最も高かったように思います。

45分の一人芝居の中に多くの(6人?)登場人物が出てきますが、俳優の実力や照明・音響変化、遊び心のある演出で観客は混乱することなく観ることができると思います。とても面白くて、素直に悔しいです。

単に好みかもしれませんが、ホームランを打った後に誹謗中傷と共に飛んできたプラカップをどんどん弾き飛ばして一掃していけば(振り切っていけば)、より大きなカタルシスが得られるんじゃないかと思いました。

■劇団Noble 演出

 

天才。演技力に脱帽。

ただのぶっとび劇かとおもいきや、メッセージ性もあるとても濃い劇だった。鮫島さん優しくて好き。

京都のときからずっと応援してます!かっとばせーーー!

■あたらよ 関係者

ぶっとんだ内容とは裏腹に高い演出力とそれに応じる役者きたにしさんの演技の幅に脱帽です。

登場人物が多い中での1人劇、役にあえて固定のポーズ(個性)を与える演出と役者きたにしさんのマイム力も相まって一番時間を感じさせない劇でした。

■あたらよ 関係者

 

とても楽しませていただきました。全ての役が無駄なく演じ分けられていて最初から最後まで引き込まれたし、切り替わる瞬間も鮮やかで隙がなく、身体の使い方が美しい俳優さんだと思いました。また、他団体の多くの作品が何らかのテーマを軸に置いたものであるのに対し、良い意味で楽しく、わかりやすく、胸をグッと掴ませて終わる潔さが特異だと感じました。あと個人的にラストがとても気になりました。誰の声も聞こえないところへ消えてしまった山田の姿をした鮫島と、手のひらを返して山田を賞賛する周囲との対比が際立った、なんとも言えぬ苦い後味が爽快感と相まって、強く印象に残りました。

■ふしこ 役者

 

最初の方は落語のように立つ場所や声色を変えながら演じ分けていて、見ていくと、ひとつのシーンで4人ぐらいを一気に演じていて、とてもすごいなと思いました。そして、山田さんが上司に呼ばれ、怒られると察知して、内容も聞いていないのにまず「すみません!」が出てしまうところに、自分もやってしまうなと感じて、重ね合わせてしまいました。音響も試合のシーン以外ほぼ口で言っていたり、照明もシンプルで外は外、中は中と分かりやす

かったです。試合に出ることになり、ガヤが飛んでくるシーンはガヤをコップで表していたのかなと思いました。ただ声だけで聞くのではなく、目で見ることによって、ガヤの多さが際立って、とても苦しかったなと思いました。ガヤや陰口を舞台上にいる人が言うのではなく、画面外から聞こえる感じがリアルだなと思いました。

■おちゃめインパクト 照明 岩井