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第0回の賞

カテゴリ: アーカイブ 全国学生演劇祭開催後の報告

2015.11.13

第0回全国学生演劇祭

2015年3月7日〜11日にかけて、『第0回全国学生演劇祭』と銘打って、各地の学生団体の上演とルール設定のための討論会を行いました。

 

 

—第0回の賞について—

 

「第1回全国学生演劇祭(仮称)」のルール設定を行なうため、シミュレーションとして『賞』を設定し、その結果を検証材料としました。

 

  •   賞の設定/審査方法について
  1. 審査員賞
    審査員3名によって選出されます。
    全団体観劇後、実行委員会が定めた審査基準(後述)により受賞団体を決定します。各審査員で順位付けを行い、1位10点、2位8点、3位6点、4位4点、5位2点、6位0点とし、3名の合計点が高い団体が選出されます。
  2. 観客賞
    お客様一人につき、1点から10点までの持ち点が与えられます。 作品鑑賞後にお客様に作品への点数をつけていただき、その点数の平均点を出し、各団体の得点を算出します。各団体の点数を比べ、一番高い点数を得た団体に観客賞を授与いたします。
  3. 委員会賞
    全国学生演劇祭実行委員会によって選出されます。最終ブロック終了後に審査会を設けます。審査基準の設定も含め討論を行い、受賞団体を決定します。

    ※ 第0回全国学生演劇祭は、各賞に優劣をつけません。

 

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結果

 

審査員賞:

劇団冷凍うさぎ(大阪短編学生演劇祭)
東北大学学友会演劇部(とうほく学生演劇祭)

観客賞:

1位 東北大学学友会演劇部(とうほく学生演劇祭) 平均 8.73点
2位 劇団西一風(京都学生演劇祭) 平均 8.66点
3位 コントユニット左京区ダバダバ(京都学生演劇祭) 平均 7.30点

委員会賞:

東北大学学友会演劇部(とうほく学生演劇祭)

 

 

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※審査員賞の審査基準について


○演出力、作家性、社会性
・作品が練り上げられている
・この時代、ここで発表する意義がある
・作品の発表対象が内輪に留まらず、社会にコネクトしている

○完成度
演出意図が作品全体に浸透している

○将来性
今後、日本の舞台芸術を担い立つ人材を生み出す可能性がある


以上三点を満たす、あるいは極めて秀でている点をもつ団体へ、審査員賞を授与しました。

 

 

 

※委員会賞 設立意図/選考基準

 

この賞は各地の学生演劇祭でも設けているところはないのですが、第0回ということもあり、観客賞・審査員賞の審査基準ではなく、委員会のコンセプトに見合う作品および団体を選出し、各地の学生演劇祭の今後の賞の設定を考える材料を増やしたい思いから増設しました。

3月10日夜、人間座スタジオにて行なわれた審査会は、札幌から2名、東北から1名、名古屋から1名、大阪から1名、京都から1名の全国学生演劇祭実行委員会メンバー計6名にて行い、まず選考基準を決定するところから話し合いを始めました。
全国学生演劇祭の目的である、地方文化の発展、青少年育成、そして全国的な学生演劇のネットワーク構築という観点、そして『全国』『学生』『演劇祭』のそれぞれの意味を鑑み検討していきました。
結果、「各地の学生演劇祭に招聘したい団体および作品」つまりは「各地域の演劇の土壌を肥やす団体」「観ることによって各地の同世代の演劇の作り手に影響を与えてくれるであろう作品」について、各委員より1団体を選出し、多数決を行いました。同票で2団体となりましたが、さらに話し合いにより1団体を選出しました。